寄宿舎日誌

視覚障がいの擬似体験

本校寄宿舎は徳島聴覚支援学校と徳島視覚支援学校の舎生が一緒に生活をしています。

先日,本校の舎生から,視覚障がいによる見え方について質問がありました。

そこで,徳島視覚支援学校サポート課より,擬似体験キットをお借りするとともに,

本校の舎生が揃う場面で一緒に体験する時間をとりました。

 

ゴーグルをつけた舎生二人が左右に1メートル程度離れている。右の舎生が手を挙げて左の舎生を呼んでいる。左の舎生は首をかしげている。

 

視野狭窄,白濁,全盲など様々な疑似レンズをゴーグルにセットしました。

ゴーグルを装着してみると,1mほどの距離で手を振って呼んでいても,なかなか気づきません。

「おーい!ここ,ここー!!」

 

 

ゴーグルをつけた舎生が廊下の右端で立ち止まっている。右手を伸ばし,ドアを探しているがドアには触れることができていない。

 

廊下を一人ずつ歩行してもらいました。

手すりがないスペースは,恐る恐る手探りで慎重に進んでいる姿が印象的でした。

 

 

  

ゴーグルをつけた舎生が廊下の右端で立ち止まり,両手でゴーグルを調整している。足下に高さ20センチ程のゴミ箱がある。

 

あえて廊下の足下に置いてみたゴミ箱には,見事ぶつかってしまい,びっくりしましたね?!

体験の様子を録画し,後で個々に見てもらいました視聴覚

 

「聞こえにくい,聞こえない」と同じように,「見えにくい,見えない」程度や状態も一人一人違うことが,体験を通して少しイメージできたようです。

 

 

 

舎生がipadで映像を見ている様子。

 

最後に「これから自分たちができること」を考えてもらいました。

「廊下に物を置かない,右側通行などルールを守る。」

「話す時は,うなづくだけでなく,声で返事を伝える。」

など実感がこもった答えが返ってきました花丸

 

これから一つずつ,相手を思いやる気持ちや行動に繋がってくれればいいなと思いますキラキラグループキラキラ