寄宿舎日誌

新規日誌

グループ 合同親睦会 ~事前準備~

毎年寄宿舎では,視覚聴覚両校で合同親睦会を実施しています。

両校舎生が一緒に活動する貴重な機会です。

 

ゲームの得点表作成などの事前準備,司会進行などの当日係を

舎生同士が相談して分担を決めました。

また,その役割をこなすための段取りなどもそれぞれが考えました。

 

当日の景品は,各舎生おすすめのお菓子詰め合わせです喜ぶ・デレ音楽

  「○○さんはチョコが好きって言ってたなぁ」

  「△△さんは酸っぱい物が苦手らしい」

事前にリサーチし,相手のことを考えながら各自で準備しました。

 

スーパーで女子舎生がメモを取りながら,お菓子を選んでいる。 男子舎生がラッピング袋にラッピングタイを結んでいる。

 

音楽どんな親睦会になるか楽しみですね音楽

視覚障がいの擬似体験

本校寄宿舎は徳島聴覚支援学校と徳島視覚支援学校の舎生が一緒に生活をしています。

先日,本校の舎生から,視覚障がいによる見え方について質問がありました。

そこで,徳島視覚支援学校サポート課より,擬似体験キットをお借りするとともに,

本校の舎生が揃う場面で一緒に体験する時間をとりました。

 

ゴーグルをつけた舎生二人が左右に1メートル程度離れている。右の舎生が手を挙げて左の舎生を呼んでいる。左の舎生は首をかしげている。

 

視野狭窄,白濁,全盲など様々な疑似レンズをゴーグルにセットしました。

ゴーグルを装着してみると,1mほどの距離で手を振って呼んでいても,なかなか気づきません。

「おーい!ここ,ここー!!」

 

 

ゴーグルをつけた舎生が廊下の右端で立ち止まっている。右手を伸ばし,ドアを探しているがドアには触れることができていない。

 

廊下を一人ずつ歩行してもらいました。

手すりがないスペースは,恐る恐る手探りで慎重に進んでいる姿が印象的でした。

 

 

  

ゴーグルをつけた舎生が廊下の右端で立ち止まり,両手でゴーグルを調整している。足下に高さ20センチ程のゴミ箱がある。

 

あえて廊下の足下に置いてみたゴミ箱には,見事ぶつかってしまい,びっくりしましたね?!

体験の様子を録画し,後で個々に見てもらいました視聴覚

 

「聞こえにくい,聞こえない」と同じように,「見えにくい,見えない」程度や状態も一人一人違うことが,体験を通して少しイメージできたようです。

 

 

 

舎生がipadで映像を見ている様子。

 

最後に「これから自分たちができること」を考えてもらいました。

「廊下に物を置かない,右側通行などルールを守る。」

「話す時は,うなづくだけでなく,声で返事を伝える。」

など実感がこもった答えが返ってきました花丸

 

これから一つずつ,相手を思いやる気持ちや行動に繋がってくれればいいなと思いますキラキラグループキラキラ

 

 

iPadを使って

寄宿舎合同親睦会で使用する司会の原稿を,iPadを使って作成しています。

こんな言葉が聞こえてきました。

寄宿舎の自室でiPadを操作しているところ

 

「書いたり消したり早いなぁ~楽ちん楽ちん!」

「大事な所は,大きな文字にしておこう!」

「色もつけてみようかな~見やすくなった!」

「当日はいい司会ができそうな予感。次もこれで作っていい?」

 

 iPadの達人を目指してね。

聴覚集会

 9月の聴覚集会では,新型コロナウィルス感染症に起因する偏見や差別について話し合いました。

聴覚集会で,職員と舎生が向かい合って話をしている様子。

 日本赤十字社監修「新型コロナウィルスがもたらす3つの“感染症“」を教材に,感染症に関する差別や偏見について考える機会を持ちました。
 3つの感染症とは,①病気そのものの感染症,②不安という気持ちの感染症,③差別や偏見という意識の感染症を指します。
 この3つの感染症の負のスパイラルに関連して,舎生自身が「不安に思うこと」や「自分にできること」を考えました。

職員の話を舎生が聞いている様子

 舎生からは,不安にふりまわされないために「自分にできること」として,以下のような意見がありました。
・うわさを流さない。
・言い出しにくい空気にしない。
・身近な人に相談する。
 
 今回の話し合いでは,感染症に対して不安なことがあれば,「1人で抱え込まず,周りの信頼できる大人に相談すること」を解決方法のひとつとして伝え,集会を終えました。
 今後も継続して,日常のどんな場面で差別や偏見が起こっているかを学び,しなやかに対応する力と人を思いやる心を育んでいきたいと思います。

鉛筆 買い物学習

寄宿舎では,設定予算内で日用品やおやつを購入する『買い物学習』を行っています。

 

今回は,近くのコンビニへおやつを買いに行きました。

いつもはスーパーに行くことが多いので,プライベートブランドや新発売のお菓子など,コンビニならではの商品に興味津々虫眼鏡

 

舎生がプライベートブランドのスイーツを手に取っているところ

 

 

 

 

 

  

 

 

予算内に収まるように計算をしながら,商品を選びます。

 

「袋は要りません笑う

マイバッグを持参していることを伝えたり,レシートを受け取ったり,店員さんとのやりとりを自分で行うことも『買い物学習』の目的のひとつです。

 

舎生がレジで店員さんとやりとりをしているところ

 

 

 

 

 

 

 

アイスやスイーツなど,美味しそうなおやつをGETすることができましたピース

次回は予算額が増え,おやつだけでなく日用品も購入する予定です。今から楽しみですね音楽

 

合同不審者対応訓練

 9/13(月)不審者対応訓練を行いました。

 夜間を想定した訓練です。

 「建物の中に入れない」ことで安全を確保し,速やかに通報,避難の対応を行います。

職員同士で対応を相談中の様子。 職員がインターホンでやりとりしている様子。

 不審者を発見したら,すぐに状況を連絡して,直ちに対応を始めます。

不審者がインターホンを鳴らしている写真 不審者とインターホンでやりとりしています。

職員が舎生に一緒に避難するよう伝えている様子。 舎生は指導員の指示の下,すぐさま避難行動をとります。

外から窓に手をかけて,不審者が侵入する場所を探している様子。 不審者は侵入できる場所がないか,寄宿舎周辺をうろついています。

 110番通報で駆けつけた警察官に不審者が確保された・・・というところで訓練を終えました。

全員が集まって安否確認を行っている様子。 収束放送後,安否確認を行いました。

                     

 緊張感をもって,全員で真剣に訓練に取り組むことができました。

 これからも,舎生の皆さんが,寄宿舎で安全・安心な生活を送るために,必要な不審者対策を講じていきたいと思います。

 

 

グループ 手引き歩行体験

夏季休業を利用して、視聴合同で手引きによる歩行体験を行いました。

災害時に舎生を安全に避難誘導できるよう、職員のスキルアップを図ります。

まず、手引きの基本や手引き時の注意点を聞いた後、ペアになって実際の避難経路を手引きしました。
手引き者の肩に手を誘導している様子手引き者が半歩前に立って歩いている様子手引き者の真後ろに誘導して狭いところを通っている様子 

階段を誘導している様子1階段を誘導している様子2非常階段出口で誘導している様子

9月1日は『防災の日』です。

様々な災害に対処する心構えや備えを怠らないように、今回の体験を活かしていきたいと思います。

グループ ボーリングをしました

寄宿舎では,自治会活動の一環として舎生が企画・運営を行う活動『元気っ子タイム』を行っています。

舎生同士で話し合った結果,今回の活動は“ボーリング”に決定1ツ星

 

自分たちでルールや役割を決め,感染症対策として参加者は軍手を着用して試合を行いました。

舎生がピンに向かってボールを投げているところ舎生がピンを倒して喜んでいるところ

 

 

 

 

 

 

水の入ったペットボトルのピンを倒すのは意外と難しく,チームメイトに「ゆっくり投げて~」とアドバイスしながら高得点を目指しますキラキラ

舎生たちが倍になった得点を計算しているところ

 

 

 

 

 

 

途中からは得点が倍になる特別ルールに変更注意

試合は大いに盛り上がり,時間いっぱい今年度最初の元気っ子タイムを楽しみました♪

鉛筆 感染症予防対策

長引くコロナ禍の中、寄宿舎では安心・安全な集団生活がおくれるよう、継続して感染症対策を行っています。

寄宿舎玄関のサーマルカメラの写真非接触型の赤外線検温計の写真

玄関ではサーマルカメラで検温を行い、舎生や職員、外来者の体調確認をしています。

各棟の赤外線検温計でも、非接触で検温することができます。

タッチレス水栓の洗面所とオートディスペンサーの写真

洗面所はタッチレス水栓です。

手洗いと手指消毒のためのオートディスペンサーを設置しています。

多目的ルームの加湿空気清浄機の写真TV室の加湿空気清浄機の写真1TV室の加湿空気清浄機の写真2

舎生が集まる多目的ルームや各棟テレビ室では、換気とともに加湿空気清浄機で対応しています。

スタンディングパーティションの写真デサントメーターの写真

 他にも、スタンディング卓上パーティションで飛沫防止や、デサントメーター(CO2高感度密度計)で部屋の換気状態の見える化を図っています。

鉛筆 自立支援室

自立支援室では、一人暮らしをイメージした体験活動を行っています。

聴こえの不自由な方が自立した生活を送るためには、家事能力や生活管理などのスキルを身につける以外に、日常生活で必要な情報を得ることができる環境が必要となります。

自立支援室には、来客や火災など必要な情報を光や振動、大きな音で知らせる機器(屋内信号装置)を設置しています。

 

屋内信号装置は、発信器と受信器をペアで使用します。

自立支援室入口に設置されたドアホンの写真 ドアホンを押すと…

壁に設置したドアホンの受信機が音と光の点滅を繰り返している。その横の屋内信号装置の発信器がチャイム音を感知している写真
発信器がチャイム音を感知して、受信器に無線信号を送ります。ひらめき

屋内信号装置の受信器がフラッシュライトを点滅させている写真

受信器は信号を受信して、強力なフラッシュライトで来客を知らせます。了解

部屋の間取りに合わせて,部屋のどこにいても気づくことができるようにする工夫も必要です。

他にも、目覚まし時計型受信器にベッドシェーカを繋ぐことで、音と振動で時間を知らせる機器もあります。笑う

時間になると振動で起こしてくれる目覚まし時計部分と、振動する10㎝ほどのシェーカ部分の写真ベッドの枕元に振動するシェーカ部分をセットした写真

便利な機器を使うことによって、自立した生活のイメージを身近に感じてもらいたいと思います。お辞儀